ケインズとフリードマンが示した2つの答え
株式市場は、時に大きく暴落します。
2008年のリーマンショック。
2020年のコロナショック。
そのたびに議論になるのが、
「政府は市場を救うべきなのか?」
という問題です。
この問いに対して、経済学には大きく2つの思想があります。
- ケインズ経済学
- フリードマンのマネタリズム
今回はこの2人の経済学者の考え方と、
現代の投資にどう活かせるのかを解説します。
① 経済学者の概要と有名な理論
ケインズ
John Maynard Keynes
20世紀を代表する経済学者で、
世界恐慌後の経済政策に大きな影響を与えました。
代表的な著書は
- The General Theory of Employment, Interest and Money
です。
ケインズは、世界恐慌のような大不況の原因を
需要不足
だと考えました。
企業の売上が落ちる
↓
失業が増える
↓
消費が減る
↓
さらに企業が苦しくなる
という悪循環が起きるため、
政府が公共投資などで需要を作るべき
と主張しました。
有名な言葉として
「長期的には我々は皆死んでいる」
があります。
これは
「いずれ回復するという理論よりも、
今の失業者を救うべきだ」
という意味です。
フリードマン
Milton Friedman
1976年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者で、
自由市場を重視する思想で知られています。
代表的な研究は
- A Monetary History of the United States, 1867–1960
です。
フリードマンは、大恐慌を
市場の失敗ではなく金融政策の失敗
と説明しました。
銀行が次々と破綻し、
世の中のお金の量(マネー供給)が大きく減ったことが原因だと考えたのです。
そのため彼は
- 中央銀行はお金の供給を安定させるべき
- 政府が過度に市場に介入するべきではない
と主張しました。
有名な言葉として
「インフレは常にどこでも貨幣的現象である」
があります。
② 現在の相場での活かし方
ケインズとフリードマンの議論は、
現代の金融政策にも大きく影響しています。
例えば
リーマンショック(2008)
中央銀行は
- 大量の金融緩和
- 量的緩和(QE)
を行いました。
これは
フリードマンの「マネー供給を守れ」
という思想に近い対応です。
コロナショック(2020)
このときは
- 給付金
- 補助金
- 財政出動
なども行われました。
これは
ケインズ的な政策
です。
つまり現代の政策は
ケインズ+フリードマンのハイブリッド
になっています。
投資家が学ぶべきポイント
この議論から、投資初心者が学べることはシンプルです。
① 暴落は必ず起きる
経済政策が進化しても、
暴落は完全には防げません。
② 政策は市場を大きく動かす
金融緩和や金利政策は、
株価に大きな影響を与えます。
③ 長期投資が重要
歴史的に見れば、
暴落 → 回復
を繰り返しながら
世界経済は成長してきました。
そのため多くの投資家は
分散投資と長期投資
を重視しています。
③ 出典
- The General Theory of Employment, Interest and Money
- A Monetary History of the United States, 1867–1960
- Capitalism and Freedom
- Federal Reserve 公開資料
④ 動画チャンネルの紹介
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